初対面の私に対してM部長は、本当に親しくまた誠実に
いろいろな話をして下さいました。
業績不振のガソリンスタンドの再建人として活躍されたこと。
業績不振のスタンドの共通点は、トップが悪いということ。
つまりトップがお客様本位の気持ちで経営していないことと
率先遂行していないこと。
トップが替わってお客様本位の経営者が来れば
そのスタンドは必ず繁盛店になる。などなど…
その後、椎間板を悪くされガソリン業界から引退したのち
小さな板金屋で世話になったことが現在の礎になられたようです。
その会社で出会った4人の方と
今の会社をスタートさせた旨の話をされていました。
おっしゃったことの主旨を列挙します。(M部長の武勇伝)
①4人で始めた社員規模が今では180名までになったこと
②月商250万のときから月商1億円をイメージして
売上を増やしてきたこと(現在は1億を超えている)
③営業の専任はいらない、自分のところも営業はいない。
品質・納期対応が工場にとっての大切な営業であるということ
④お客様の気持ちに入ること、その人に信用されようと努力すること
⑤品質と納期がお客様との一番の信頼であること
⑥トップは会社へ一番に来て、一番最後に帰宅すること
(トップが早く帰っていたらダメ)
⑦『為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり』
(上杉鷹山の名言です。)
⑧しっかりと目標を見失わないこと
⑨お客様の目線で物事を考えること
⑩経営者はどれだけ先を読んでいくかが大切であること
(楽をしていると見えない)
⑪自分の器でしか会社は大きくならないこと
⑫率先遂行すること
⑬自分の思いをしっかりと社員に伝え想いを共有し、共感を得ること
(自分は毎朝朝礼を行い、自分の思いを伝えている)
他にもさまざまなことをお話になりましたが、
私が印象に残った言葉をまとめてみました。
そして、最後に個人的な意見として
「売上が伸び悩んでいる。その原因は何か?」
と尋ねたところM部長は即座におっしゃいました。
「君は、自分で現状に満足している(甘んじている)。
これじゃダメだと本気で思っていない。
満足した時点で人はそれ以上伸びてこない。だからいつでも
ハングリーでいたほうが良い。」
この方以外にも、売上などを驚異的に伸ばしてこられた経営者の方はおられます。
しかし、そのやってこられたことを、このように惜しげもなく
話して下さる方はそうおられないと思います。
普通は言う必要もないし、言ってもその方が受け入れるかどうかは疑問だからです。
でもM部長はそうではなく、
上に立つ者の心構えを生の声として聞かせて下さいました。
自分自身もこれからそのような人とまた出会えるよう精進していくことと、
この出会いをアシストして下さったN所長に本当に感謝の一日でした。